2025.08.12
スーツを「育てる」ということ
**Signature Shinjuku Blog**
【8/9~8/15 Signature新宿店・銀座店休業】
みなさま、こんにちは。
新宿店の嶌野です。
本日はタイトルのとおり、
スーツを「育てる」ということについてのお話です。
長くなりますが、ぜひお付き合いください。
スーツの一番ベストな状態のときって
いつだかご存知ですか?
実は新品が一番良い、というわけではありません。
私達のオーダースーツはお客様にお納めするときには
まだ、最良な状態にはなっていません。
オーダーのスーツは
サイズを測って体に合わせて作ります。
ですが、実際にスーツを着て、日常生活を送る中では
ひとりひとり一日の動作が違い、
動いたときの筋肉の使い方も違い
数値にできない体型の違いがそれぞれにあります。
きちんとしたテーラーメイドのスーツで
ウール地のものについては
実は着ているうちにスーツの形が
その人の体や、動作に合わせて少し変わってくるのです。
よく動かす肩甲骨のあたりが伸び、
おしりの形に合わせてスラックスに丸みが出て
生地が少し柔らかくなって体に沿ってきます。
「体に馴染む」なんて言われるのですが
きちんと馴染みが入った状態が完成と考えると
新品のスーツはまだ未完成の状態なのです。
もちろん着用を重ねるごとに
着用ダメージもあるのですが
オーダーのスーツについては
長く大事に着ていただくことを
想定して作ってありますので
きちんと正しいケアをしていれば
そんなにダメージが入るものではありません。
個人的な感覚としては、
10~20回着用したあたり…概ね1シーズン着た後くらいが
生地も柔らかくなり、体に馴染み、ベストな状態という印象です。
とはいえ、これはあくまでもウール生地のスーツで、
きちんとしたケアと着用頻度を守って
着ていただいているときの話。
化学繊維の生地は体に合わせた馴染みがはいりませんし
ケアを怠ればどんどんダメージが蓄積して
新品よりいい状態にはなりません。
スーツは使い方によって「育つ」か「劣化する」かが
変わってきます。
愛着をもってお世話してあげると
良い状態に育ち、長い付き合いができますよ!
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